プロフィール

ポラリスデイサービスセンター千里山所長 兼 FC運営team
三日月 理人

ポラリスデイサービスの黎明期

――三日月所長のご経歴を教えてください。

入社して今年で21年目になります。
今はポラリスデイサービスセンター千里山所長をしながら、フランチャイズ運営(以下、FC運営)にも携わらせていただいています。
よろしくお願いいたします。

――ポラリス入社前は何をされていたんですか?

福祉の勉強をして大学を卒業したあと、小さな障がい者支援施設で6年ほど働いていました。
福祉業界でさらにステップアップをしたいと考え相談員の求人をさがしていたところに、ポラリスデイサービスの1号店泉町の相談員を募集していることを知りました。

当時は今よりさらに知名度が低かった「パワーリハビリテーション」や「自立支援介護」に興味を持ったことがきっかけで、元気にする介護をしてみたい・勉強したいと応募しました。

相談員として泉町・山手台に勤務し、3年目に新規オープンの小林の管理者がいないとということで手を上げました。
小林で主任・所長として3年間事業所運営に携わり、その後長田事業所で3年間所長を務めました。

(宝塚市近辺にあった泉町と小林、現在は移転)

――泉町、山手台、小林、長田、千里山、佐井寺と6箇所の事業所を経験されているんですね!


――当時のポラリスはどんな状況だったんですか?

1号店となる泉町をオープンして、さあこれから自立支援介護を広めていくぞというときで、私が入社して半年から1年の間に4~5か所の事業所を展開しました。

当時、それまで1日型デイサービス(ロング)ばかりで展開していたポラリスが、半日型デイサービス(ショート)を拡大しようとしていたころです。
見野、箕面牧落、と次々とショート事業所を展開していった流れで、13年前の千里山オープンによって、初めて一からの新規事業所立ち上げに携わりました。

私自身ロング事業所の経験しかなく、社内にもショート事業所の運営ノウハウはほとんどなかったので手探りのスタートでした。


今でこそリハビリ型施設が増え、半日型デイサービスの認知度も高いですが当時はそんなことはなく。

全国的にも、入浴介助・お食事つきの6時間利用(ロング)とお食事を摂って帰られる4時間利用が主流の時代でした。
そんな中での、ポラリスのショート事業所3時間の挑戦だったんです。

自立支援介護の基本である水分ケアも、「お金を取ってまで水分ケアをする意味があるのか」とケアマネージャーさんに理解してもらえず、契約数が伸びそうで伸びない時期が続きました。
苦戦しながらも、地道に営業訪問しましたね。


――現在、ポラリスの中でもかなり安定感のある事業所のうちの一つが千里山事業所ですが、タイミングはあったんですか?

5年前に近隣の佐井寺事業所立ち上げのために異動して戻ってきてから、ここ2~3年で一気にご利用者様が増えました。
(佐井寺から千里山に)戻ってきてから、定員を埋めて事業所運営を安定させていく所長としての役割に、やりがいを感じはじめました。

ご利用者様と体操中♪

ポラリスがケアマネージャーとご利用者様の関係を結ぶ「懸け橋」に


――事業所マネジメントにあたって、どんなことに気を配っていますか?

「いかにご利用者様とケアマネージャーさんを結ぶか」、が自立支援型デイサービスの運営の課題と思っています。
日々の業務に追われていっぱいいっぱいだったころは、ケアマネージャーさんと話す機会も多くありませんでした。

ある日実績を配りに行ったときに、何気なくご利用者様のデイでのエピソードを話したところ、ケアマネージャーさんがとても喜んでおられました。

そのときに「そうか!ケアマネージャーさんはご利用者様の普段ご様子を知らないから、なんでもないような話を聞きたいんだ!」と、私たちにとっては当たり前の日々の情報が必要とされていることに気づきました。
それからは、ご利用者様のいいところもうまくいかなかったところも、なんでも話して共有するようにしています。
ご利用者様のエピソードを通してケアマネージャーさんとの関係性が深まることで、信頼していただき定員拡大に繋がったと思います。


――ケアマネージャーさんからの信頼が、稼働率に繋がっているんですね!
  事業所内でのマネジメントはいかがですか?


福祉業界は、介護観・考え方のちがいから派閥が起きやすいと思っていて、私はスタッフ同士が気を遣う職場にはしたくないと考えています。

職場の人間関係にエネルギーを使わずに、パワーはできるだけご利用者様のことに注いでほしいので、人間関係はフラットにして働きやすい職場をつくることを意識しています。
この方針については、いつも事業所スタッフに話しています。

千里山事業所は20~60歳代までスタッフの年齢層も、勤続年数も本当にさまざまですが、まずは働きにきてくれていることに感謝して、常勤の方にも非常勤の方にとっても、気持ちよくやりがいを感じてほしいです。


――働きやすい職場環境、大事ですよね。
  千里山事業所のパートさん特集をさせていただいた際、「ここは働きやすい、人間関係がよい」とみなさん口をそろえておっしゃっていたことが印象的です!


そう感じていただけているならうれしいですね。

自事業所&フランチャイズ 運営両立への挑戦!

フランチャイズとは

本部(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に商標や経営ノウハウなどを提供し、加盟店は本部に対してロイヤリティや加盟金などの対価を支払う事業形態です。
※加盟店は、社内通称により「FC事業所」と表記



――FC運営サポートに携わるきっかけは?


FC運営team配属のお話をいただいたのは、ちょうど佐井寺から千里山にかえってきたタイミングでした。
新たなステップアップの機会にありがたさを感じながら自分のレベルアップのために頑張るぞと、引き締まるおもいでした。
どんなときもそうですが、所長からスキルアップするタイミングや幅はかなり限られてくるので、信頼していただけていることにもありがたく感じています。

FCサポートについては、当初2か所のFC事業所を担当するところからスタートしました。

半年後にさらに4か所が増え、現在は兵庫・大阪南部・京都にある事業所の8か所担当しております。

千里山事業所の運営と、FC運営とちょうどパワーは半分ずつです。
FC事業所の担当が増えるにつれて自事業所に不在なことも増えましたが、ありがたいことに千里山事業所は副所長はじめ頼もしい職員ばかりなので、お任せすることが多いです。


――実際、フランチャイズ本部としてどんなサポートをされるんでしょうか?
定期訪問として月2回ほどFC事業所にうかがい、運営指導や経営指導、課題の解決に向けた取り組み、スタッフへのパワーリハビリなど各種研修指導を行っています。
また、オーナー様を交えた経営会議や所長面談、事業所スタッフを交えた事業所会議などにも参加することがあります。

――パワーリハビリ研修まで!ポラリスのあらゆることを理解していないとできない業務ですね。

フランチャイズサポートによる新たな課題

直営事業所とFC事業所の大きな違いは、
オーナー様がそれぞれの理念や考えをお持ちであるため、ポラリスの考えを一方的に押し付けることができない点にあります。

また、自立支援介護力と経営の両立も重要な課題です。
オーナー様のポリシー実現に加え、経営面ではより厳しい数字管理が求められます。
そのため、売上改善においては単に売上を上げるよう指導するのではなく、各事業所の強みと弱みを丁寧に分析し、

強みをさらに伸ばすためにはどうすればよいか?
弱みを改善するにはどのような手立てが必要か?


これらを所長様としっかりコミュニケーションを取りながら検討し、具体的な提案を行い、実践していただくようサポートしています。

また、SV(スーパーバイザー)として上から目線で指導するのではなく、FC事業所スタッフの方々にとって分かりやすく、納得できる形で伝えることを心がけています。
その結果として売上が向上し、その成果が現場に還元されることが、良い循環を生み出すと考えています。

このようなアプローチを見出すまでには時間がかかりました。
でも実は、ご利用者様やご家族様、ケアマネージャーさんへのアプローチと通じるところもありますね。


――納得して実践していただくことが、介護力・売上の改善につながるんですね。

そうですね、FC事業所スタッフの皆様が同じ目線で課題解決や自立支援介護のレベルアップを目指していただくためにサポートすることを日々続けた結果、満足度が高まり、結果として経営改善にも繋がると考えております。

1名でも多くのご利用者様を元気にしたい!、そんな気持ちをFC事業所の皆様と共有して広めていければと思います。

FC事業所訪問による移動のため、車中での業務も多いそう。

自立支援介護の全国への広がりを目の当たりにできることがやりがい!

――最後に、ポラリスへの入社を考えている方へメッセージをお願いします!

ご利用者様の満足度が高まっていくことにやりがいを感じますし、もっとポラリスデイサービスが人気になって、利用の順番待ちができるまでになればいいなと思っています。 

ポラリスでの仕事を通して、自立支援介護の輪が日本全国に広がっていくところを見られるのが楽しいですよ。
ぜひ一緒に自立支援介護を広げていきましょう!

まとめ

デイサービス所長からさらに活躍の幅を広げておられる、ポラリスデイサービスセンター千里山の三日月所長にお話をお伺いしました。
謙虚なお人柄と、どんなに困難な場面でも自分自身のプラスになると捉えてチャレンジされてきた前向きな姿勢こそが、事業所スタッフからも会社からも信頼を得ている秘訣だと感じました。

また今回ご紹介したFC運営teamは、

・自立支援介護やパワーリハビリテーションの正しい知識
・一般的なリハビリ型とは異なるポラリスならではのデイサービス経営

など、ポラリス社内でも特に高い熟練度とスキルが必要とされているポジション。

そのため、ポラリス所長のさらなるキャリアアップを実現するためのステップといえます。
管理職・管理職候補のその先のキャリアプランのひとつとして、ぜひ目指してみませんか?

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