プロフィール

ポラリスデイサービスセンター川西 所長
長崎 卓也


川西市の介護度改善インセンティブ事業で1位に!

おかげさまで、ポラリスデイサービスセンター川西は、川西市の令和4年度介護度改善インセンティブ事業(注)において、リハビリ型デイサービス部門で1位になることができました!
さらに、2位に見野、3位に多田と、ポラリスがベスト3を独占しています!

改善割合は、ご利用者様への3ヶ月に1回の体力測定と、ADL(日常生活動作)の聞き取りを行い、2022年6月から12月の6ヶ月間にどれだけ改善されたかを数値として算出したものです。

実は、この取り組みは、ポラリスの4つの基本ケア(水分、食事、運動、排泄)とともに、インセンティブ制度が始まる前からポラリス全体で取り組んでいることなんです。
今回のランキングでポラリスの3事業所が結果を出せたのは、ポラリスの強みが発揮されたことと、日頃の取り組みの成果だと思っています。

そして、何より、一番頑張っていらっしゃるのはご利用者様ご本人です。
今回の結果を受けて、僕たちスタッフも「さらに頑張っていきたい」という気持ちでいっぱいです。
これからも基本からブレずにどんどん改善事例を出して、川西市全体の盛り上げ役になりたいですね。

(注)【介護度改善インセンティブ事業について】
高齢化社会の対策の一環として、高齢者のリハビリや機能訓練に力を入れる介護福祉施設に対して、改善結果の数値に応じてインセンティブ交付金を支給する制度が始まっています。
厚生労働省の主導により、高齢化社会での介護保険費用を抑える目的で実施されている制度です。
現在では、ポラリスデイサービスセンター川西のある兵庫県川西市のほかに、千葉県浦安市や岡山県岡山市など、全国各地でインセンティブ交付金を導入する自治体が増え始めています。
兵庫県川西市では「介護度改善インセンティブ事業」として、制度がスタートしました。

関連サイト| 介護度改善インセンティブ事業について|川西市

ご利用者様もスタッフも、全員が同じ方向を向いている

今回の介護度改善インセンティブ事業で、川西事業所の改善割合が伸びたポイントとして考えられることを3つ紹介します。

まず、今回の1位という結果の要因は、ご利用者様とスタッフ全員が同じ方向を向いていたことが一番大きいかなと思っています。
ご利用者様はもちろん、スタッフ全員が、ご利用者様に対して「元気になっていただきたい」という気持ちを強く持っています。
ご利用者様に良い変化が見られれば、サポートさせていただく僕たちのモチベーションも上がります。
一人ひとりの気持ちと、チームワークの積み重ねが、結果に結びついたのだと思いますね。

2つ目は、改善に向けた情報共有が密にできていたことです。
ポラリスでは、ご利用者様お一人おひとりのADL(日常生活動作)データを作成し、目標と進捗状況を職員全員で共有しています。
介護スタッフはもちろん、看護師や理学療法士、作業療法士など、いろいろな専門家に意見をもらいながらご利用者様をサポートしています。

川西事業所では、終礼やリハビリ中に、スタッフ同士でご利用者様の進捗やご様子を共有しています。
時には、あえて周囲のご利用者様の前で「○○様はここまでできるようになったんです」とお伝えすることもあります。
良い意味で周りのご利用者様同士の刺激にもなりますし、「自分も頑張ろう!」と心に火がつくきっかけにもなっているんですよ。

写真:川西市長より贈られた賞状

3つ目は、ご利用者様の目標は、ご利用者様ご自身に決めていただくことです。
目標に関しては、僕たちスタッフからご利用者様に提案することはありません。
ご利用者様がご自分で決めた目標であれば、ご自身の気持ちが強くなり、最も頑張れるからです。
さらに、ご自分で決めたからこそ大きな達成感ややりがいも感じられます。

ご利用者様が設定された目標に合わせて、僕たちは「3ヶ月後に目標を達成するために、1ヶ月でここまで達成しましょう」と計画を立てます。
時には、思うように進捗が運ばなかったり、ご自身のご予定が入ってなかなか来られない時もあります。
そんな時は、ご本人と目標を再度振り返ったり、「目標を達成するには、ご利用回数分すべて来られるのが近道ですよ」とお声がけをさせていただいています。
スタッフ全員が同じ気持ちで、ご利用者様のモチベーションを引き出せているのがポイントです。

1%でも「歩きたい」気持ちを引き上げるのが我々の使命

自立支援介護の現場で働いていると、ご利用者様の心が上向きに変化していくのを感じられますね。

ポラリスのデイサービスセンターには、歩行がしづらい方から車いすを利用されている方まで、さまざまな介護度のご利用者様がいらっしゃいます。
新しく来られたご利用者様の中には、表情が暗く、目標の聞き取りをしていても、ご自分からはあまり発言をされない方もいらっしゃいます。

それでも、ポラリスのような運動型のデイサービスに来られる方は、どなたも「日常生活を少しでも改善したい」「人生を諦めてはいない」と思って来てくださっているんですよね。
ご本人は歩くのは無理かもしれないと半分諦めているようでも、心の奥底に1%でも「歩きたい」という気持ちがあれば、それを引き上げていくのが我々の使命です。

最初は浮かない表情だったご利用者様も、スタッフ全員でお声がけをして、「気分転換がてら体を動かしてみましょう」とリハビリを始めると、少しずつお顔が明るくなられます。
ポラリスのリハビリマシンは、ご利用者様ご自身で体を動かしていただくタイプのマシンなので、ご本人の「体のこの部分を改善したい」という声を大切にして、一緒にリハビリを行っていきます。

写真:川西市に改善事例を表彰されたご利用者様と

徐々に改善がみられると、ご利用者様ご自身のモチベーションや自信もついてきます。
そこに僕たちスタッフが寄り添って「頑張っていらっしゃいますね」「もうちょっと頑張ってみましょうか」と声をおかけするんですね。

はじめは車いすを使われていた方も、ポラリスに通い始めて1~2ヶ月経った頃には、ご自分から「歩いてみたい」と言ってくださり、本当に歩いていただけました。
ご利用者様が歩けるようになられたり、「今から杖なしで歩くので見とって」とお声がけいただいたりする場面は、日常的に目にする光景ですよ。

ご利用者様やご家族様に喜んでいただけた時は、僕もやりがいを感じますね。
ご家族様の驚かれているリアクションに、ご利用者様も誇らしげな表情を浮かべていらっしゃいます。
ご利用者様やご家族様に「ポラリスに来てよかった」と言っていただけた時は、本当に嬉しいです!

ご利用者様のモチベーションを引き出すお声がけが大切

僕自身が心掛けていることは、「ご利用様のモチベーションを引き出すお声がけ」を大切にしています。

トレーニング中も「今、ご自分で体を動かしているんですよ」「ここの筋肉が動いているのがよくわかりますよ」というように、状況や効果を実感できるようなお話をしていますね。
スタッフとも、ご利用者様お一人おひとりの性格と、どう改善してどのような目標を達成したいのか、イメージを共有しています。

また、目の前のご利用者様に対して、「まずは何から改善しようか」と優先順位をつけるようにしています。
ご利用者様が設定された目標に対して、僕たちが一番賛同して、ご利用者様を信じて、目標達成に向けた緻密なプラン作成やお声がけをしていくんです。
ご利用者様の改善は、進捗を共有して、楽しくコミュニケーションをとりながらやる気をアップしていただくことの積み重ねに尽きると思っています。

諦めない気持ちの強さは、スポーツの経験が活きている

僕自身が体育会系出身ということもあり、諦めない気持ちは強いですね。
自立支援介護の現場でも、「あと少し粘ってみるところ」がスポーツとつながっています。

学生時代の部活は、小学生から高校生時代まで野球一筋でした。
また、スノーボードやサーフィンなど、いろいろなスポーツにチャレンジしてきました。

どのようなスポーツに取り組むにあたっても、「うまくなりたい」という気持ちがありましたね。そこに関してはあきらめたくない。
某アニメの「あきらめたらそこで試合終了だよ」というセリフが身に沁みて理解できます(笑)。

自立支援介護でも、ご利用者様の目標に対して、僕たちスタッフが先に諦めるわけにはいきません。
たとえご利用者様がくじけそうになられても、僕は最後の最後まで、粘り強く向き合います。

チームプレイは現場で最も大切なこと

スタッフみんなで協力するチームプレイは、現場において最も大事な部分です。

現在、ポラリスデイサービスセンター川西には、118名のご利用者様に対して、16名のスタッフがいます。
今回の介護度改善インセンティブ事業で1位になれたのは、メンバー一人ひとりの努力と協力の成果に尽きる思っています。
本当にありがたいですね。

介護度改善インセンティブ制度で1位になった時は、みんなも「やったね!」と盛り上がり、スタッフ全員でバンザイをしました(笑)。
祝賀会として、川西・見野・多田の3事業所の26名でお食事会を開催しました。

3事業所合同のお食事会の様子

ご利用者様に「寄り添える方」に来ていただきたい

ポラリスには、ご利用者様に「寄り添える方」にぜひ入社していただきたいですね。
ご利用者様の目標と気持ちに賛同し、伴走できる方、一緒に喜べる方は向いていると思います。

ご利用者様への聞き取りや目標に対して、「自分も一緒に成長しながら取り組んでいきたい」という心があれば、この仕事にやりがいを持てるはずです。
「ご利用者様に元気になっていただきたい」というマインドを持っている方なら、ウェルカムです!

さらに多くのご利用者様を元気にしたい

今後の目標は、これからも、自分の目の前のご利用者様に元気になっていただくことです。
​「ご利用者様が今より良い状態になっていただくために何ができるか?」僕はそれしか考えていないですね。

僕は現状には満足できないタイプなんです。
一度目標を達成して「よかった!」と満足すると、さらに次の欲が出てきます。
ご利用者様に対しても、「じゃあ、次はここまで行ってみましょう」とモチベーションをかき立てられるかがポイントだと思います。

また、今年2023年1月から管理職のポジションにはなりましたが、スタッフ対して「所長」という壁を作りたくないですね。
僕はずっと現場で生きてきた人間なので、できる限り同じ目線で、一緒にやっていくことを大切にしています。

お願いごとがある時も、要求としてストレートに伝えるのではなくて、相手の気持ちを考えながら、選択肢を広げるような提案を心掛けています。
具体的には、「こういうやり方もあるね」「こうやった方がラクだよ」と伝えるようにしています。
スタッフみんなにとって、働きやすい職場にしていきたいですね。

まとめ

「ご利用者様のために何ができるか?」を常に考え、現場では自ら先頭に立ってキビキビと動かれる長崎さん。
スタッフからも「とっても優しい方です!」と慕われる長崎さんの、自立支援介護へのまっすぐな想いを伺うことができました。

みなさんもポラリスで、ご利用者様の元気をサポートする自立支援介護に挑戦してみませんか?
気になった方は、下記のボタンから求人情報をチェックしてみてくださいね。

関連する記事

関連するキーワード

著者