2023年春に向けて、ポラリスでは介護ツーリズムの企画・運営業務に携わっていただける方を募集しています。

「ご利用者様に元気になっていただきたい!」という想いをお持ちの方であれば、介護業界が未経験の方も大歓迎です。
ぜひ、下記の求人内容や仕事内容、担当者のインタビューをチェックしてみてくださいね!

介護ツーリズムとは、完全オーダーメイドのリハビリ事業

介護ツーリズムは「旅先の非日常空間でリハビリを受け”自分の足で歩く”をもう一度実現する」というコンセプトの事業です。
当社の基幹事業である介護保険適用のデイサービス事業とは異なり、ご利用者様による完全自費のリハビリ事業として運営しています。

介護ツーリズムを提供するホテルやクルーズ船では、デイサービスの事業所で使用している「Pウォーク」などのマシーンを完備し、当社の自立支援型デイサービスと同じ内容の訓練を受けることが可能です。

さらに、「完全オーダーメイド」として、お一人おひとりのご利用者様のご希望に寄り添い、健康管理からプログラム作成、訓練指導までを、専門家がマンツーマンでフォローするサービスを提供しています。
通所型のデイサービスに比べて、宿泊型の介護ツーリズムでは、集中的な訓練による短期間での回復効果が期待できます。

リーガロイヤルホテル大阪(大阪府)

リーガロイヤルホテル大阪でのサービスは、介護ツーリズム第一号「ポラリス ステイ Premium」として立ち上がりました。
ご利用者様のお仕事やプライベートのご都合に合わせて、1週間から3ヶ月までの宿泊プランを提供しています。
集中的なリハビリはもちろん、レストランやショッピング、文化教室など、ラグジュアリーな空間で上質なサービスを楽しむことができます。

ハウステンボス(長崎県)

ハウステンボスは、世界初の「リゾート滞在型ヘルスケアツーリズム」として立ち上がり、季節のお花やイルミネーション、エンターテインメントショーなど、非日常なレクリエーションが楽しめます。
ハウステンボスとの提携により、ご本人様、ご家族様は特別料金で宿泊できるなど、プログラム修了後も継続的なご利用で健康促進をはかることができます。

ポラリスクルーズ(世界一周クルーズ)※2023年冬より就航予定

ポラリスクルーズでは、国際交流NGOピースボートと提携し、豪華客船での3ヶ月間の世界一周旅行を提供しています。
船内での移動中にリハビリやレクリエーションを受けながら、各国で観光を楽しんでいただきます。
海を眺めながらの歩行訓練は、かけがえのない体験です。
乗船時は車椅子を利用されている方も、医師や専門スタッフの元で歩行プログラムを3ヶ月間しっかりと受けていただき、下船時には日本の港にご自分の足で降りていただくことを目指しています。

新規事業課マネージャーの今野さんにインタビュー!

プロフィール

新規事業課 マネージャー
今野 祥子


今野さん:
ポラリスに中途入社をしたのは、2021年の4月です。
新規事業の担当者として入社し、代表取締役立案の介護ツーリズムを1から立ち上げました。
ポラリスでは、介護ツーリズムの企画・運営と自立支援型デイサービスの店舗開発・設計を担当しています。

前職では、ファッション系のブランドショップやジュエリーショップなどの店舗開発・店舗設計に携わっていました。
未経験の介護業界に、入社当初は戸惑うこともありましたが、社内外問わず周囲の方々に協力していただきながら、プロジェクトを進めてきました。

介護ツーリズムの仕事内容と求める人物像とは?

続いて、介護ツーリズムで今野さんが担当されている仕事内容を紹介します。
どのような経験や強みが活かせるかも伺っていますので、介護ツーリズムの仕事に興味をお持ちの方は必見です!

介護ツーリズムの企画

今野さん:
新規事業の企画業務は、自分たちで必要なものを1から考えて組み立てる必要があります。
そのため、壁にぶつかってもへこたれない心や、周囲を巻き込みながら、一歩踏み込んで質問する姿勢が大切ですね。

また、歩けなくなってしまった高齢者の方に対して、「ポラリスのリハビリノウハウを活かして何をしてさしあげられるか?」を真剣に考えられる人は向いています。
ご利用者様の気持ちになって「どのようなことをしたらご利用者様にご満足いただけるのだろう?」と常に考えられるとよいですね。

介護業界が未経験の方も、入社後に学んでいただければ大丈夫です。
知識と経験が豊富なスタッフもサポートしますので、まずは「ご利用者様に元気になっていただきたい」という熱い想いが大事だと思います。

富裕層マーケティングによる集客

今野さん:
介護ツーリズムのご利用者様には、経営者の方やそのご家族様、芸能関係の方など、VIP層のお客様が多くいらっしゃいます。

ご利用者様とのやりとりで言葉遣いや接遇に気をつけることはもちろん、裏方の業務では広告を出す媒体やビジュアル、写真のテイストやフォントなど、細部にまで気を配っています。

たとえば、ポラリスのデイサービスの広告では親しみやすさを感じさせるオレンジ色をメインに使っていますが、介護ツーリズムの広告では落ち着いた色や高級なイメージの写真を配置し、お客様に「スペシャルなサービス」をアピールすることを心掛けています。

また、施設の内装を考える際も、絵画を置いたり、季節のお花を飾ったりなど、今までさまざまなサービスを受けてこられた富裕層の方々にご満足いただけるような心配りを徹底しています。

過去に富裕層のお客様向けのサービスやマーケティングのご経験がある方は、力を発揮できる仕事です。未経験の方も、ご利用者様に合わせたサービスや販売戦略を理解していただけると嬉しいです。

現場との業務オペレーション

今野さん:
介護ツーリズムのプロジェクトでは、常に5~6名の専門家がご利用者様をサポートしています。

私自身は、通常は東京からリモートワークで大阪や長崎の現場のスタッフとやりとりをしながら、新規プロジェクトの開始前後には現地に赴くこともありました。

さまざまな知識や経験を持つスタッフとコミュニケーションをはかり、サービスをより良いものにしようと目指す姿勢が必要です。

介護ツーリズムのプロジェクトメンバー

  • ポラリス代表取締役(ご利用者様の個別カンファレンスを主導)
  • フロアマネージャー(現場でお客様の窓口役を担当する責任者)
  • 介護職(お客様の訓練指導を担当)
  • 理学療法士(お客様の健康状態をチェック、プログラム内容の確認を担当)
  • ケアマネージャー(プログラム内容の確認、自立支援介護のアドバイスを担当)


ご利用者様のサポート

今野さん:
介護ツーリズムのプログラムでは、週に1回、ご利用者様の個別カンファレンスを開いています。

リハビリテーション医の代表取締役を中心に、リハビリの専門スタッフが集まり、ご利用者様のカルテや歩行の速度、進捗を共有しながら「こういうアドバイスをしよう」「プログラム内容を変更しよう」と意見交換を行う場です。

お一人おひとりのご利用者様をマンツーマンでサポートするプログラムにより、デイサービス以上の手厚いケアを実現しています。

データの集計と見直し

今野さん:
介護ツーリズムの立ち上げから1年が経過した現在では、プログラムやコースメニューは完成している状態ですが、ブラッシュアップのための見直しをしたいと考えています。

ご利用者様が介護ツーリズムを知って、体験されて、どう感じられたかのデータを集計しています。
「どの都道府県にお住まいの、どのようなお客様からお問い合わせをいただくことが多いのか?」「介護ツーリズムを実際に受けた方と、辞退された方の違いは?」など、お客様の声やデータを分析しながら、ターゲットや金額、内容の改善を行っています。

スタッフとともに打ち合わせをしながら、「ご利用者様にさらにご満足いただけるサービスにするにはどうしたらよいか?」「売上をアップさせるにために何をすべきか?」を考えているのです。

ご利用者様の「また来たいです」のお言葉がやりがい

今野さん:
介護ツーリズムの仕事でやりがいを感じる瞬間は、ご利用者様にご満足いただけた時です。
笑顔で「また来たいです」と言っていただけると、とても嬉しいですね。

介護ツーリズムは基本的には3ヶ月間の宿泊プランですが、ご利用者様のご希望に合わせて1週間や1ヶ月間などのプランを設定することもできます。

以前、3週間のプログラムをご利用いただいたご利用者様は、歩行のスムーズさや一定の距離を歩く速度が、見違えるほど速くなりました。
プログラム修了後も「今も家の周りを散歩しています」とメールをくださっていますよ。

また、ベッドから起き上がる動作が難しい、ご自分でお着替えができないなど、お一人おひとりの細やかなお悩みに対応することもあります。
滞在中はスタッフがご利用者様のお部屋に伺い、体を起こす練習や腕を上げる動作のストレッチを、ご利用者様と一緒に行っています。

やはり、ご自身で動けるようになるのは自信につながりますね。
「杖がないと歩けない」「車椅子がないと移動できない」という高齢者の方も、ご自分の足で歩けるようになって、いきいきとした表情を見せてくださっています。

目標に向かって徹底的にサポート

今野さん:
介護ツーリズムのご利用者様には、近々に目標がある方が多くいらっしゃいます。
どうしても歩かないといけないイベントがあるなど、直近に強い目標がある方は、モチベーションと頑張り方が違うんですよね。

たとえば、「今年の8月に孫と旅行に行きたいので、歩けるようになりたい」「(クルーズで)次の寄港地は、自分の足で歩いて観光したい」など、〆切が決まっていると必死になるものです。

ポラリスでは、ご自宅に帰られた後もお元気でいていただくために、ご旅行やお散歩など、外に出るモチベーション作りを大切にしています。
ホテルにいらっしゃる数週間やクルーズ中の3ヶ月間だけリハビリを頑張って回復しても、その後なにもしなければ、元の状態に戻ってしまうのが現実です。
プログラム終了後もメールやお手紙でアフターフォローを行い、水分・睡眠・運動の習慣を続けていただくようにしています。

世界初のビジネス・介護ツーリズムの実現に向けて

今野さん:
介護ツーリズムのプロジェクトの中で、大変だったことはたくさんあります。

リハビリと旅行を掛け合わせた介護ツーリズムは、世界初のビジネスなんですよね。
そのため、前例をまねる、ならうなどの事前予習が一切できませんでした。
特に、入社から介護ツーリズムのサービスを開始するまでの半年間は、何もかもが手探り状態でしたね。
壁にぶつかる度にメンバーと話し合い、修正を重ねながら進めていきました。

また、私自身は、はじめての介護業界で戸惑う部分もありました。
経験があれば、スケジュールや関係者、必要なものがわかり、次に起こることをある程度予測できます。
しかし、未経験の業界では、最初は介護に必要な物・人・気を付けなければならないことがわからず、何より危険察知能力がありませんでした。
社内社外問わず手当たり次第に聞いてまわって情報を集め、周囲の方々の力を借りながら学んでいきました。

ご利用者様のリアクションは財産

今野さん:
介護ツーリズムの業務では、ご利用者様や世の中の反応を記録することを心掛けていました。
データの集計は、手探り状態で新規事業を推進する中で「集計をとれそうなものはとりあえずとってみよう」と思い立ち、自ら始めたことです。

ご利用者様のリアクションは財産だと思っています。逃してしまうとともったいないですよね。
電話越しでご利用者様がふとおっしゃった一言に私自身がハッとしたり、いくつものご意見から共通点を見つけたりすることもありました。
また、ご利用者様との電話での会話メモから見えてくるものもあります。

毎日の積み重ねから、ご利用者様にさらに喜んでいただけるサービスを創り出すヒントを得られればと考えています。

ご利用者様に楽しんでいただけるプログラムを提案したい

今野さん:
今後の目標は、1つは介護ツーリズムをさらに多くの方に体験していただくことです。
リーガロイヤルホテル大阪、ハウステンボス、ポラリスクルーズのすべてが満員御礼になったら嬉しいですね。
また、お問い合わせの多い首都圏など、新たなホテルにもプログラムを広げていきたいです。

そして、もう1つは、ご利用者様に楽しんでいただけるプログラムを提案することです。
介護ツーリズムを提供できる拠点が広がれば、ご利用期間の3ヶ月の間に場所を移動することもできます。

たとえば、1ヶ月目は大阪で歩行訓練を行い、ご自分の足で飛行機に乗れるまで回復されたら、2ヶ月目から長崎のハウステンボスへ場所を移すというようなプランですね。
ゲームのように一歩一歩クリアしていくような感覚でリハビリを楽しめれば、ご利用者様の明確な目標も作りやすいですし、常に新鮮なプログラムを作れます。

やはり、ご利用者様に心から楽しんでいただくことが、一番改善につながると思うんです。
いかにストレスなく、快適に、目標達成のために楽しく取り組んでいただけるかを大切にしていきたいですね。

まとめ

世界初のビジネスである介護ツーリズムを立ち上げられた今野さん。
周囲とコミュニケーションをとりながら、粘り強く新規事業にチャレンジし続ける姿勢が印象的でした。

ポラリスでは、介護ツーリズムの企画・マーケティング・運営を担当いただける方を募集しています!
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興味を持っていただけた方は、ぜひご覧くださいね!

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