履歴書の基本的な書き方

はじめに、履歴書の書き方のルールを紹介します。
履歴書を書き始める前に、必ずチェックしましょう!

黒色のボールペンで丁寧に書く

ビジネスの場では、履歴書を書く時に使うペンは「黒色のボールペン」が一般的とされています。
黒色のボールペンでも、消しゴムで消せるボールペンや、強調するための蛍光マーカーは使用しないようにしましょう。

また、字のきれいさに自信がない方は、1字1字の止めやはらい、はねを意識して丁寧に書けば、十分に読みやすい字になります。
続け字や略字は雑な印象を与えてしまうことがあるため、避けた方がよいでしょう。

修正テープ・修正液を使わない

履歴書は、応募者の経歴を記載した正式な文書と考えられています。
そのため、手書きの履歴書では、修正テープや修正液を使わないことが望ましいとされています。

途中で書き間違えてしまった場合は、気が進まないと思いますが、最初から書き直しましょう。
不安な方は、鉛筆で薄く下書きをしたり、下書きのメモを手元に置いて書き写す方法もおすすめです。

資格名は正式名称を記入する

履歴書に書く資格名は、必ず正式名称を記載する必要があります。
下記の正式名称の一覧を参考にしながら、具体的な取得年月日をあわせて記入しましょう。

介護にかかわる資格の正式名称例

  • 介護福祉士資格 取得
  • 介護職員初任者研修課程 修了
  • 介護福祉士実務者研修課程 修了
  • 訪問介護員2級養成研修課程 修了
  • 認知症介護基礎研修過程 修了
  • レクリエーション介護士2級 取得
  • 普通自動車第一種運転免許 取得


空欄はすべて埋める

履歴書では、空欄で提出するのはNGとされています。
採用担当者からは、記入漏れによる空欄なのか、記入することがないから空欄なのかが判断できないからです。
資格欄や免許欄は、書くことがない場合は「特にありません。」と明記しておきましょう。

「です・ます」調で書く

履歴書の志望動機、自己PRなどの文章を記入する項目は、「○○です。」「○○ます。」のです・ます調で記入しましょう。
です・ます調には、相手に丁寧で柔らかい印象を与え、本文の内容が伝わりやすくなる効果があります。
また、すべての欄の言葉遣いをです・ます調で統一するようにしましょう。

年号や数字を統一する

履歴書の学歴・職歴欄の年号や数字は、統一するのが基本とされています。
1枚の履歴書の中で統一されていれば、西暦(例:2023年)or和暦(例:令和)、また、漢数字(例:一二三)or算用数字(例:123)のどちらを使っても構いません。
混在すると読みにくくなってしまうため、必ず揃えるようにしましょう。

顔写真を忘れずに

顔写真は必ず貼りましょう。Excel履歴書で作成している場合は、写メで画像挿入でも全く構いません。
背景が無地の場所(なるべく白か水色など)でバストショットで、襟付きの印象の良い写真で撮影しましょう。
履歴書の顔写真重視の会社でもまだまだ多いです。
デイサービスは接客サービス業務的なウエイトも多いため印象を大切にする介護業態ですので気を抜かないように準備しましょう。

デイサービスの志望動機・自己PRの書き方【5ステップ】

履歴書を書こうとしている方の中には、「志望動機が思いつかない」「自己PRには何を書けばよいのだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、あなたの魅力が伝わる志望動機と自己PRの考え方を、5つのステップに分けて紹介します。

STEP1 自分がどうなりたいのかを知る

はじめに、就職・転職を通して「自分が何を実現したいのか」を考えてみましょう。
現在の不満や将来への不安を深掘りし、就職や転職を通して自分が改善したいポイントを明確にします。
考える時は、紙に書き出したり、キャリアカウンセラーや親しい人に話を聞いてもらったりすると、頭の中が整理できるでしょう。

STEP2 デイサービスの仕事内容・求められるスキルを知る

続いて、デイサービスの仕事内容を詳しく調べましょう。
特に介護業界が未経験の方は、具体的な仕事内容、やりがいはもちろん、「どのようなことが大変か」もしっかり理解しておきましょう。
次の記事では、デイサービスの仕事内容と向いている人の特徴を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

STEP3 応募先のデイサービスならではの特徴を知る

一口にデイサービスといっても、自立支援介護型や認知症対応型、療養型などさまざまな種類があります。
さらに、目指すビジョンやご利用者様への接し方も、企業によって異なります。
どのようなデイサービスかによって仕事内容や現場の雰囲気も大きく変わるため、しっかり調べておきましょう。
次の記事では、自立支援介護に取り組むポラリスの仕事内容やスタッフの声を紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

STEP4 自分にとっての共感ポイントを見つける

自己分析と企業理解が進んだら、自分にとっての共感ポイントを見つけましょう。
「その企業のどのような点に惹かれたか」「なぜその事業所で働いてみたいと思ったか」を深掘りします。
あなたが着目した共感ポイントは、あなただけの志望動機にそのままつながります。

STEP5 自分自身の活かせる経験・スキルを考える

最後に、自分がそのデイサービスで活かせるスキルをあてはめて、どのように貢献できるかを考えてみましょう。
「自分の強みはなんだろう?」と考え込んでしまう方は、前職や今までの経験から「自分にとって苦にならない業務」「周囲に褒められた行動」を思い出してみてください。
さらに具体的なエピソードを添えると、履歴書はもちろん、職務経歴書や面接でもアピールしやすくなります。

介護職未経験者のアピールポイント・例文

介護業界や介護職が未経験の方も、自分の熱意や強みをしっかりアピールできれば採用の可能性が高まります。
ここでは、未経験の方に向けた自己PRのポイントを紹介します。

介護の仕事を志す理由を伝える

採用担当者から見ると、未経験の方に対して最も気になるのが志望動機です。
採用にあたって「イメージとのミスマッチが起きないか」「この職場で長く続けてもらえるか」を懸念しています。
未経験の方は、その企業独自の戦略や特色などについて感じた魅力を必ず伝え、自分自身のデイサービスとのかかわりや高齢者の方と接した経験を踏まえ、具体的なエピソードとともに語ると熱意が伝わりやすいでしょう。

志望動機の例文

  • 「前職の接客業で、ご高齢のお客様に気持ち良く過ごしていただくサービスを考え、喜んでいただいた経験が、介護の仕事を志すきっかけになりました。」
  • 「祖母が貴社のデイサービスにお世話になっていた時、スタッフの方々の家族の不安に真摯に向き合ってくださる姿に「私も相手を安心させられる人になりたい」と思い、志望いたしました。」


介護の現場で活かせる経験を伝える

介護業界が未経験の方であっても、活かせるスキルは数多くあります。
たとえば、介護の現場では、ご利用者様に寄り添うコミュニケーションスキルや、変化に気付き対応するスキルが必要になります。
社会人であれば前職の経験、学生であればアルバイトや課外活動の経験などから、介護の現場に活かせる経験を具体的に伝えましょう。

自己PRの例文

  • 「介護の現場でも、前職の販売職で培った、さまざまなお人柄のご利用者様に合わせて差し上げるスキルが活かせると考えています。」
  • 「前職では、お客様の変化に気付く力を強みとしていました。デイサービスの現場でも、ご利用者様の小さな変化に気付き、スタッフの皆様と連携を取りながら、サポートさせていただきたいです。」


どのようにご利用者様に貢献したいか

熱意を伝える方法として、ご利用者様やご家族様にどうなっていただきたいかを伝えるとよいでしょう。
企業に共感し、「デイサービスの運営方針とギャップがないこと」「企業やスタッフと同じ方向を向いて働けること」をアピールすると、未経験であっても「一緒に働きたい」「育てていきたい」とプラスに評価される可能性が高まります。

自己PRの例文

  • 「自立支援介護の現場では、ご利用者様に元気になっていただけるよう、ご利用者様のトレーニングのモチベーションアップを意識したお声がけを行います。」
  • 「就職後は、ご利用者様やご家族様のご不安に寄り添いながら、ホッとしていただけるようなお声がけを行います。」


介護職経験者のアピールポイント・例文

続いて、介護業界や介護職を経験された方向けのアピールポイントを紹介します。
前職の経験や、応募先の企業の特色を理解したうえで、あなた自身の強みを効果的に伝えましょう。

転職理由をポジティブに伝える

履歴書では、退職や転職に至った理由を簡潔かつポジティブに伝えましょう。
採用担当者は、「同じ理由で退職しないか」「長く働いてもらえるか」を懸念しています。
たとえ前職の退職理由が「給料が低かったから」「人間関係に悩んでいたから」という理由であっても、そのまま伝えるのではなく、前向きな言葉に言い換えるとよいでしょう。

転職理由の例文

  • 「ご利用者様のリハビリに特化したデイサービスで働きたいと思い、転職を決意いたしました。」
  • 「自分自身がスキルアップできる環境に身を置きたいと考え、転職を決意いたしました。」


前職の経験を具体的にアピールする

経験者の方は、前職の経験を具体的な言葉で伝えましょう。
採用担当者にとっても、前職の経験から入社後の再現性を予測しやすいため、説得力のあるアピールになります。
自己PRでは、前職で任されていた業務や、周囲に頼られていたスキルを語るとよいですね。

前職の経験の例文

  • 「前職では、ご利用者様のお気持ちに寄り添うお声がけを大切にしていました。さまざまなご利用者様がいらっしゃいますが、こちらからのコミュニケーションを諦めずに続けることで、次第に心を開いてくださるようになりました。」
  • 「前職では、レクリエーションの企画を担当していました。途中でアイデアが尽きてしまい悩むこともありましたが、ご利用者様にご意見を伺って取り入れたところ、皆様に楽しんでいただける時間になりました。」


応募先の企業でしか実現できないことを伝える

志望動機や自己PRでは、その企業でしか実現できないことを伝えましょう。
採用担当者から見ると、「当社のことをよく理解してくれている」「同じ志を持った人に働いてほしい」とポジティブに評価されやすくなります。
応募先の企業の特徴と自分自身を結び付け、実現したいことや活かせるスキルをアピールしましょう。

実現したいことの例文

  • 「ご利用者様に元気になっていただくデイサービスを運営する貴社で、私自身のリハビリ経験を活かし、ご利用者様のお気持ちに寄り添うお声がけを行い、貢献いたします。」
  • 「地域密着型デイサービスである貴社で、生まれ育った地元への恩返しをしたいと考えております。」


志望動機・自己PRのNG例

続いて、志望動機・自己PRで起こりやすいNG例を紹介します。
志望動機や自己PRに正解はありませんが、次のような書き方をすると、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいやすいので注意が必要です。

内容が漠然としている

「将来性があるから」「人が好きだから」などの漠然とした志望動機や、「社会に貢献したい」「精進したい」などの前後に根拠の記載がない自己PRは、説得力に欠ける内容になってしまいます。
熱意をしっかり伝えるためには、自分自身の希望やなりたい姿を深掘りし、「なぜ社会に貢献したいのか」「どのような行動を頑張るのか」など、具体的なエピソードを添えるとよいでしょう。

自分のメリットのみを並べている

「福利厚生が整っているから」「収入が高いから」など、会社の魅力や自分にとってのメリットだけを並べていると、採用担当者からは「仕事についてはどう思っているのだろう?」「他の職業でもよいのでは?」と不安視されてしまいます。
待遇面だけでなく、企業や事業所の共感できるポイントを伝え、自分がどのように貢献できるかを示すことで、説得力が増すでしょう。

上から目線になっている

過去の経験や実績を伝えることは大切ですが、結果だけを伝えると、上から目線の自己アピールと捉えられてしまう場合もあります。
あなたの魅力を伝えるためには、結果を出すために苦労したポイントや工夫したエピソードを語ったり、「周囲の方の協力のおかげ」「スキルアップしていきたい」と謙虚な姿勢を示すことが大切です。

応募前にチェックすること

無事に履歴書を書き終え、ホッとしている方も多いでしょう。
最後に、次の項目をチェックしてから応募先の企業に提出しましょう。

誤字脱字がないか

全ての項目に誤字や脱字がないかを再度チェックしましょう。
書いている時には集中して気付かないこともあります。
不安な方は、家族や友人などの第三者に見てもらうことをおすすめします。

記入欄に漏れがないか

全ての項目に記入漏れがないか確認しましょう。
履歴書を書くうえで特に忘れやすい項目が、日付の記入欄です。
履歴書の日付は、提出日または投函日の日付を記載してください。

写真が貼ってあるか

自分の写真を貼ってあるかを確認しましょう。
パッと見てわかりやすいポイントではありますが、「写真はあとで撮ろう」「最後に貼ろう」と考えていると漏れてしまうことがあります。
また、万が一はがれてしまった時のために、写真の裏に自分の名前を書いておくと安心です。

コピーをとってあるか

完成した履歴書は、必ずコピー印刷、または、スマートフォンで写真を撮っておきましょう。
後日面接試験に進んだ時に、履歴書に何を書いたかわからなくなってしまうことがあります。
履歴書の内容と面接の回答の食い違いを防ぐためにも、必ず写しを保管しておきます。

あなたの魅力が伝わる履歴書で採用につなげよう!

履歴書は、企業があなたのことを知る第一印象につながります。
書き方のマナーを押さえながら、効果的に自己アピールをすることで、採用担当者に「会ってみたい」「うちの会社に合いそうだな」と好印象を与えられるでしょう。

介護業界が未経験の方も、経験者の方も、自分自身や企業についての理解を深めて、あなたの魅力が伝わる志望動機や自己PRを考えてみてくださいね!

また、当社メディア「ポラリスウォーク」のインタビュー記事では、自立支援介護の現場でいきいきと働くスタッフの声を紹介しています。
求人情報とあわせてご覧ください。

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