「ポラリス×クルーズ」に乗船するスタッフ3名にインタビュー

国際交流と理解を目的とした世界一周の船旅などを企画・運営する株式会社ジャパングレイスとの共同事業として、世界一周豪華客船ピースボートにて自立支援サービス「ポラリス×クルーズ」第1便が4月13日より出航しました。

今回の日程は、横浜発着の2024年4月13日(土)~7月26日(金)と神戸発着の4月14日(日)~7月27日(土)でいずれも105日間です。スタッフは横浜から、代表は神戸から乗船しました。

専用のリハビリマシン、歩行能力をアップさせるポラリス独自Pウォークマシンを整え、経験豊富なスタッフがご利用者様に合わせたプログラムを設定します。

プロフィール

【奥】クルーズリーダー
人事課支援室チーム所属 介護福祉士
松岡 亮

【中央】クルーズ 看護職
人事課支援室チーム所属 看護師
長谷 昌枝

【手前】クルーズ 機能訓練指導員
ポラリスデイサービス曽根所属 鍼灸師
村井 瑞貴

海上の自立支援型介護にわくわくする

――いよいよ、出航しましたね。取材している現在、日本出航後3日目ですが、今の心境はいかがですか?

松岡さん:
周りを見ると、海だけの光景が広がっています。とはいえ、あまり実感が湧きません。

お客様は日本人の方が多いですが、台湾や中国、韓国の方もいらっしゃいます。船内では英語など外国語が飛び交っていて、海外を感じますね。

今は、一つ目の観光地である中国の深圳(しんせん)に向かっているところです。

船内での過ごし方は、ピースボートのクルーと2段ベッドの相部屋で寝泊まりをしています。
内勤業務はオフィスルームで行っています。

チームワークはすでにできあがっていて、結束力が強い印象なので、安心しました。

長谷さん:
私は、船に乗っている実感はあります。神戸から出航した日は揺れに慣れず、酔い止めを飲みました(笑)。

酔い止めはレセプションで1日3錠貰えるので、ストックが揃っており、安心できる環境です。

ずっとクルーズを楽しみにしていたので、感想としては「本当にありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。ようやく夢が叶って、わくわくしています

普段はなかなかできない経験をさせていただいている想いが強いですね。

船の上では、何かをひとつするにも手間がかかります。例えば、必要な物品があるとして、船内にあるのかどうか確認したり、どのように取り寄せるのか考えたり、調達が大変です。

ですが、その大変さすら楽しんで過ごしたいと思っています!

村井さん:
とにかくごはんが美味しくて感動してます。もう、体重管理を頑張らないと…(汗)。

ビュッフェスタイルの食事やレストランもあって、オールインクルーシブなのでゆったり楽しんでいます。

これまでは事務作業をメインにしていましたが、今日からご利用者様も自立支援介護サービスが開始になり、やっと本格的に始まった!と感じています

なかなかできない体験ができているので、毎日新鮮です。

乗るときは車いす、降りるときはご自身の足で

――ご利用者様についてはいかがですか?

松岡さん:
​クルーズ船に乗れる方ですので、自立度は比較的高い方が多いですが、介護度が重度の方含め3名にもお申込みいただいていて、重度の方は電動車いすで船内を移動されています。

船室からすぐに移動できる場所にあるリハビリルームには毎日いらっしゃいますね。皆様お元気なので、移動の付き添いはある見込みですが、オプションの入浴介助はほぼ発生しないと思います。

事前に申し込みされている方は3名で、全体の乗客は1400名ほどです。船内を歩いていると、「この方もポラリスが必要ではないか?」と感じる方も数十名いらっしゃいます

村井さん:
全55日分のプログラムで1日1回約1時間45分のライトコース、1日2回のロングコースがあります。

現在は、ショートコースのみの申し込みがあります。ご利用者様には、午前中10~12時もしくはお昼15~17時どちらにするか決めていただいています。

今のところ、皆様全員午後からのご利用です。要支援要介護1ぐらいの方が多いですね。

長谷さん:
船のエアロビクススタジオに制限があるので、ご利用は午前・午後で2時間ずつと決まっています​。

森代表の船上講演にも期待!

――今回は森代表も乗船しているということで、お客様に向けた講演の予定もありますよね?

松岡さん
ええ、もちろんです!これから中国・深圳(しんせん)を出たタイミングで、乗客の皆様に講演する予定なので集客を期待しています。(➡この記事が出るころは代表の講演もおわり、その後体験申込も多数あり、ご契約に至った方もいらっしゃいました!今後も、船の上で認知いただけることに期待です♪)

長谷さん:
ピースボートには自主企画といって、誰でも申請したら企画できるイベントがあります。私たちもそのイベントを利用して、介護のお話をしたり介護に興味のあるボランティアを募ったりするつもりです。

介護をしている方にも自立支援介護の講演をするので、そこでも集客が期待できるでしょう。

松岡さん
その他にも、代表がさまざまなアイディアを持っているので、実現可能なことはやっていきたいですね!

これからだからこそ、サービスを充実させていきたい

――寄港地は何か国周るのでしょうか?

村井さん:
20か国です。105日のうち、80日間は海の上で過ごします。

そのうち、55日がポラリスのプログラムとなっています。

気候により、サービスができないこともあるかもしれませんので、そこはフレキシブルに対応していきます。

松岡さん:
寄港地に停泊するのは、丸一日に満たない時間です。下船して陸を観光し、次の寄港地でまた乗船するツアーを希望されるお客様もいらっしゃいます。

寄港地でも、サービス希望者がいらっしゃったらリハビリをする可能性もあります。第1弾ということで本当にゼロスタートなので、オプションなどの全体設計が実は何も決まっていません(笑)。

これから構築していき、船の上でリフレッシュしながら受けられる自立支援型介護サービスを充実させていきたいと思っています。

ポラリス×クルーズの存在意義を発揮していきたい

――まだまだ船の旅は長いですね。これからの展望をお聞かせください!

松岡さん:
これからは、3人で全部できるようにならないといけないですね。

皆様重度ではないため、必ず元気になれる、元気にできるという確信はあります!

クルーズの105日間お部屋にいらっしゃると、体が悪くなる方も必然的に増えてくるでしょう。
介助オプションの必要性が出る場合もありますので、そんなときに、ポラリス×クルーズの存在意義がきっと発揮できると考えています。

長谷さん: 
自立支援型介護のノウハウは十分にありますが、そこにクルーズの要素が加わったことで変化が生じることもあります。

代表からアイディアをたくさん受け取っている中で、さまざまなやり方がまだまとまっていない状態です。現在はそれらを固める作業をしています。

今後は話し合った結果をまとめながらお互いが認識ができるようにして、第2弾、第3弾へとノウハウをつなげていきたいです。

村井さん:
日本中を元気にするポラリスがクルーズで活躍することで、より多くの人を元気にしていきたいです。

せっかくの機会ですので、クルーズならではの働き方の経験が積めたら嬉しいです。

まとめ

今回は、ポラリス×クルーズで活躍する3名にインタビューを行いました。

リハビリルームでマシンで低負荷全身運動のパワーリハビリテーションを行い、歩行改善も行いながら、海上の美しい景色やあらゆるイベントでリフレッシュするクルーズでの生活。
そんなご利用者様を支えるポラリスのクルーズスタッフは、これからあらゆる経験を身につけてポラリス×クルーズを盛り上げていくことでしょう。

こんなユニークな取り組みをするポラリスにご興味を持っていただきましたら、
ぜひ第2便、第3便のクルーズ乗船を目指して(それ以外の期間はポラリスの全国のデイサービスの勤務となります)下記のボタンより採用情報をご覧ください!

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