プロフィール

株式会社ポラリス 代表取締役
医療法人社団オーロラ会 理事

森剛士

一般社団法人 日本自立支援介護・パワーリハ学会 理事
一般社団法人 日本デイサービス協会 理事長
一般社団法人 日本ケアテック協会 常務理事

リハビリテーション医になって知った、困っている患者様の姿

――こんにちは!人事の武村です。
本日は、当社の代表取締役 森にポラリスという会社や自立支援介護がどのようなものなのか伺います!森代表、よろしくお願いします!


代表:
こんにちは、株式会社ポラリス 代表取締役の森です。
自立支援介護という言葉を、初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。
また、このようなデイサービスをご提供しているポラリスがどんなきっかけで生まれたのか、どんなことをしているのか、どんな人物を求めているのか…など皆さんが気になっていることをお話しする機会になればと思います。

大好きな祖母の受け入れ先を見つけるため…

――それでは、早速一つ目の質問ですが、ポラリスを設立したきっかけについて教えていただけますか?

代表:
きっかけは3つあります。
私はもともと大阪大学の心臓外科で外科医をしていました。
昼間は手術、夜は術後管理と勉強・研究、睡眠時間を惜しんで働き、多くの命を救いたいという一心でした。
もちろん素晴らしい仕事ではあるのですが、自分以外にも優秀な医師はたくさんいます。
「もっと自分にしかできないことはないのか」と思うようになったんですよね~。

そんなある日、祖母が脳梗塞で倒れ、寝たきりの生活に。
かなり重度だったため、受け入れ先の病院がなかなか見つかりませんでした。
認知症も進み、家族の顔も分からなくなってしまった中、大のおばあちゃん子だった私の顔だけは覚えていてくれたんです。

そこで、「これが自分にしかできないことだ」と思い、大学病院の医局を辞め、心臓外科医からリハビリテーション医へと転身
リハビリができる病院で私自身が働きはじめ、祖母の主治医になりました。これがきっかけの1つ目。

リハビリテーション医として祖母と向き合う中で、リハビリ業界の大きな問題を目の当たりにしました。

リハビリ難民の多さに驚愕

――元々は、外科医だったんですね。同じ医療業界でも、今まで見える景色も変わってくるはず。一体どのような問題だったのでしょうか?

代表:
病院を退院したあと、「リハビリ難民」と呼ばれる方々が想像以上に多かったということです。
医療制度の問題もあって、外来でリハビリを受ける施設がなかったんですよね。

病院に入院して半年~1年経って、これ以上もう良くならない状態を「生活期」と言います。
当時の日本の医療では、生活期の方を元気にする場所もなければ、研究しているところもありませんでした。

多くの病院では、利益重視・回転率重視で、ある程度の治療をすると1~3ヶ月単位で患者様に退院を促します。

まだまだ良くなるかもしれないのに、退院を余儀なくされる…そういった方が増えていくと、みんな困りますよね。

ご自宅での生活が困難な方は、老人保健施設や特別養護老人ホームなどに入所することになるのですが…。
そのような施設では、しっかりとしたリハビリができるところが少ないのが現実。
本来歩ける方でも、安全のために車椅子移動になれば、使わない筋肉は衰えていき、歩けなくなったり、そのまま寝たきりになってしまう。
それは、元気になる権利を失うことになります。

「そのような方々を元気にすることを誰もやっていないなら、自分にしかできないことはこれだ!私がやろう」と思いました。
人と同じことをするのは嫌いなので!(笑)

シンガポールからの視察の際の写真です(千葉浦安の事業所前にて)

ポラリスの誕生は3つの信条から

――おおっ!森代表の尖った部分が見えてきましたね~。
新しいことを始めるなら、人と違うことをしないと開拓していけませんよね。そこから、どのようにポラリスに繋がっていくのですか?


代表:
まずは、2000年に患者様の“自立した生活”を支援する地域密着型の医療機関「森クリニック」を開業しました。
実はこれがポラリス設立の2つ目のきっかけ。
一般的に、生活期の患者様だけを元気にしても、医療保険ではほとんど点数がもらえず利益が上がらないため、あまり注力しない分野なんですよね。

でも、そこで諦めるんじゃなくて、なんかいい方法があるんじゃないかな、と。
当時介護保険が始まるという話があったため、デイサービスでリハビリしようと思いつきました!
それがポラリスの誕生です。
実際にやってみるとそこそこ成果は上がったのですが、さらにもっと良くしていきたいとあれこれ模索していました。

今の師匠である竹内孝仁先生から「特別養護老人ホームでやっている自立支援介護を、デイサービスでやったらどうか」と勧められました。
特別養護老人ホームは24時間体制ですが、デイサービスは日中のみ。
それでは自立支援介護は難しいと言われていた時代でしたが、そう言われると俄然燃えてくるんですよね(笑)。
だからこそやってやろうと、初めてデイサービスで自立支援介護サービスを展開しました。

私には、「自分にしかできないことしかしない」「社会問題の解決しかしない」「ワクワクすることしかしない」の3つの信条があります。
この3つが結びついて、ポラリスの歴史になったんじゃないかなと思います。

介護保険卒業は、自分の体で人生を楽しく歩む再出発

――この3つの信条が、ブレない森代表をよく表しています(笑)。
それでは、介護業界をどんどん切り開いていくポラリスの自立支援介護についてもっと詳しくお話しいただけますか?


代表:
竹内先生に理想的なデイサービスについて聞いたときに「デイサービスというのはずっといるところじゃない。いつか介護保険で通わなくてもいいようにするところが、理想的なデイサービスだよ」と教えていただきました。
介護保険というと、一度もらうようになったら、ずっと続くイメージがあります。
しかし、要介護だった方の介護度が改善できれば…そのとき介護保険からの卒業という言葉が頭に浮かび、これを目指した自立支援型デイサービスを展開しようと思いました。

そもそも自立には「身体的自立」「精神的自立」「社会的自立」という3つの要素があります。
これらは互いに深いつながりをもっていて、3つ揃うことで介護を必要としない状態になるのです。

高齢者の多くは、加齢や病気によってまず「身体的自立」を失います。
そこから、自立のバランスが崩れていき、他人による介護が必要になるのです。
これをもとの状態に戻すためのアプローチがポラリスの自立支援介護。

ポラリスで介護保険を卒業した方は700人以上、介護度改善数は2700人以上。(2013年~2022年現在)
今ポラリスが掲げるミッションは、この自立支援を日本中、世界中に広めることです!

世の中を元気にするために、志のある皆さんと働きたい!

――そんなミッションを達成するために、ポラリスではスタッフを募集しています。そこで、森社長が求める人物像を直接お伺いできますか?

代表:
まず、志がある方がいいですね。
私の世の中を元気にしたい想いを紡いでいってくれる、同じ方向で一緒に頑張ってくださる方。
その上で、コミュニケーション能力や人間力のある方が来てくださると嬉しいです。

――森代表自身が言う志って、なんかハードル高く聞こえちゃうような…(笑)。

代表:
いや、別にそんな大きいことしてやろうみたいな志だけを求めているわけじゃなくて(笑)。
誰かのためになる仕事をしたいとか、誰かの励みになる存在でいたいとか、仕事に対するプラスのモチベーションを持てる志をきちんと持っている方ってことですよ。

せっかく応募してくださる方に嘘をつきたくないので正直に話してしまうと、自立支援介護って想像よりも大変な仕事なんです。
「特養や有料の老人ホームで働いていたけど、夜勤が辛い。デイサービスなら日勤だけでいいからラクだ」と応募してきた方もいましたが、正直そんなに甘くないですよ。

ラクなわけじゃないんだと思い知って、辞めていく人もいたので、ミスマッチをなくすためにもきちんとお伝えしておきたい。

大なり小なり自分の志を持って働ける方なら、ポラリスでやりがいを感じられるはずですよ。
――デイサービスと聞くと「夜勤がないなら、負担が軽いかも!」と思いがちですよね。
でも、実際の仕事はハードなもの。それを理解した上で、自己実現のために頑張れる方が仲間になってくださると嬉しいですよね。
では、次のコミュニケーション能力や人間力というところは?


代表:
自立支援介護はしっかりとコミュニケーション取らないと、ご利用者様の目標設定もできないし、モチベーションも上げることもできないものなんです。
何のためなら歩けるように頑張れるのか、その方に寄り添いながら、会話をしたり、パーソナリティを考えてやりとりしていかなくてはいけない

そこで、スタッフのコミュニケーション能力や人間力が活きるんですね。
目の前のご利用者様と会話を重ねて信頼関係を築いていける方を求めています。
話すことが好きであったり、人と関わることが楽しいと思ったり、そのようなタイプの方ですね。

介護というと経験が第一なんじゃないかと構えてしまうかもしれませんが、まずはその2つの要素を持っていることがポラリスでは大切です。

研修に力を入れているのは、ご利用者様の元気に還元してほしいから

――今少し触れましたが、ポラリスでは経験だけを重視しないという話で、例えば未経験のスタッフの場合、何か研修などはありますか?

代表:
もちろんです。ポラリスでは研修にとにかく力を入れています。
素晴らしい人材を作る先行投資は研修。入社したら充実した内容の研修で介護を学んでいただきます
現場でも経験豊富なスタッフがたくさんいるため、しっかりフォローをしています。

研修というのは、日本中を元気にする入口の中の入口。このお手伝いをしていただく皆さんが知識を身につけるために手間は惜しみません。

――そういえば、森代表は「究極のお節介焼き」でしたっけ?

代表:
そうそう(笑)。ポラリスで頑張りたいと入社してくださった想いを知ると、ついお節介焼きたくなって、全力で応援したくなっちゃう。
とはいえ、一人一人に私がくっついてお節介を焼くのは現実的に難しい話で。
その応援の形というのが、研修を充実させて成長をサポートすることなんです。

スタッフの皆さんのモチベーションを上げるために、自立支援の専門性を上げて成果を出せば給与がアップする評価システムも最近始めました。

同じ方角に向かって頑張れる仲間が欲しい!

世界中にポラリスの自立支援介護を広めたい!

――では、最後に応募者の方にメッセージをお願いします!

代表:
会社が自社の利益だけを考えていてはいけない。
すべての会社が、社会が抱える問題を解決することを目指せばいいなと私は思っています。

ポラリスは、社会問題の中でも自立支援介護の問題解決を目指しています

例えば、震災があったとき。
お金を寄付をするのではなく、東北に自立支援型デイサービスセンターを立ち上げました。
家を失って避難所に閉じこもって、隣近所の関係性も失われたら、人は引きこもりや寝たきりになる。
それを防ぐために、実際に効果のある支援をしたかったんです。

私のこのような想いが、自分が世の中に生まれてきた意味を問いたいという志のある方々に届いてほしいです。

私はブレないけど、朝令暮改なところがあります。「日本中の高齢者の方々を元気にしたい!」という目的はずっとブレません
でも、その目的のためなら、あれこれ細かい方針を変更することもあります。ちょっと振り回してしまって申し訳ないのですが…。

――身に覚えがありすぎて…(笑)。でも、大切なのはブレない目的。そのために、一緒の方角を向いていける方に仲間になっていただきたいですね!

まとめ

今回は、代表取締役 森にインタビューをしました。
創業者でもある代表の話から、「日本中、世界中を元気にする」ミッションを掲げ、介護業界の問題を解決を目指すポラリスの企業像が見えましたね。

森代表のTwitterの小ネタ、結構面白いのでよかったらチェック&フォローしてみてください。

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