プロフィール

ポラリスデイサービスセンター苦楽園(兵庫県西宮市)

迫田 貴大(さこだ たかひろ)


苦楽園 今井 勝所長より

いつも明るい笑顔と前向きな姿勢で、事業所の雰囲気をあたたかいものにしてくれる存在。
ご利用者様一人ひとりに寄り添い、丁寧に向き合っているため、ご利用者様からも厚い信頼を寄せられています。
ご利用者様を元気にするという目標に向かい、自身の考えを積極的に提案してくれる、とても頼りにしているスタッフです

夜勤の負担と、重なるお見送り。介護一筋のキャリアで直面した“心の限界”

――ポラリスに入社される前は、どのようなお仕事をされていたんですか?
 
専門学校を卒業してからずっと介護一筋で、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)で働いていました。直近の老健には10年ほど勤めていて、現場のケアはもちろん、新しいスタッフの教育なども担当していましたね。

――10年も!長く第一線で活躍されていた中で、なぜ退職や転職を考えられたのでしょうか?

一番の理由は、夜勤を続けながら体調を崩してしまったことです。さらに精神的に大きかったのが、ターミナルケア(看取り)での経験ですね。夜勤のたびに何人ものお見送りが重なった時期があり、「自分は死神なんじゃないか」と思い詰めてしまうほど、人の死に触れるのが辛くなってしまったんです。

――それは……心身ともに限界を迎えていらっしゃったんですね。

はい。そんな私を見て、妻が「無理して続けなくてもいいよ。少し辞めてゆっくりしたら?」と言ってくれたんです。ちょうどコロナ禍だったこともあり、思い切って一度退職しました。

最初は全く違う業界の仕事を探そうかとも思っていたんです。でも、ゆっくり休んで自分と向き合ってみると、「やっぱり自分は介護の仕事が好きだな」という思いが消えなくて。そこから、また介護の世界で新しい働き方を探し始めました。

お世話型介護から自立支援介護へのシフトチェンジ、「手を出さない」ことへの葛藤

――そこから、どうしてまた介護の世界、しかも自立支援のポラリスへ?

介護をやめて新しい仕事へ進むか、やっぱり介護に再チャレンジするか、迷いながら仕事を探しているそんな時にポラリスのYouTube動画に出会いました。

これまで経験した特養や老健では車椅子や寝たきりの方が多かった環境に対して、
ポラリスのYouTube動画では、車椅子だった方が自分の足で歩けるようになったり、ゴルフの打ちっぱなしに行けるようになったり、カルチャーショックを受けるような事例が多数あがっていました。
それを観て、「うわーすごいな!自分もこういう風に人が元気になる支援に携わりたい!」と強く思ったことをきっかけに、ポラリスへの入社を決めました。

――施設での介護と、ポラリスでの自立支援介護。ギャップや難しさを感じることはありましたか?

一番の違いは「手を出さない(やりすぎない)こと」ですね。
施設にいた頃は、時間に追われていることもあり、ご利用者様がズボンの上げ下げに時間がかかっていれば「手伝いますよ」とこちらでやってしまっていました。

でもポラリスでは、「できることはご自身でやっていただく」のが基本ですから、どうしても手伝いたくなるような場面でも心を鬼にして見守っています。笑
「片方ずつなら上げられますよ」と声をかけたり、ご自身のペースでやってもらったり。
ポラリスにいる時間だけでなく、ご自宅に帰った後もご自身で生活できるように想定して動くことが、何より大切だからです。

――「手を出さずに見守る介護」はときに安全確保との両立が難しい・・・と新入職員の方から聞くこともあるのですが、迫田さんはどうしておられますか?

僕も、入社してから慣れるまで時間がかかりましたね。
ご利用者様がフロアを移動する場面では、ご利用者様がバランスを保つためにふと無意識に手を伸ばしてこられることもあります。
ご利用者様自身も支えが欲しいという考えはなく、何気ない場面です。
そういう時もちろん安全のために支えますが、
「じゃあここからは、もう一度手を離して歩いてみましょうか。僕、すぐ横にいますからね」
と、再度ご自身で歩いていただくように仕切りなおします。


「自分で歩かないといけないからダメ!」と萎縮させるのではなく、「僕が横にいるから、もう一回ご自分で頑張ってみましょう!」とご利用者様のやる気を出させる声かけを常に意識しています。

周りを巻き込み、自然と外に出たくなる目標づくり

――介護度を改善していくために、現場で特に意識して取り組まれていることはありますか?

劇的な改善事例が、ある日突然ポン!と出るわけではないんですよね。
積み重ねとして、まずは「悪化を予防する」「維持して活動量を減らさない」というところを土台とすることを意識しています。
そのためにはデイでの活動だけではなく、日々のご自宅での運動習慣につなげることが必要だと思っています。

自然な話題の中から外出先を提案して、きっかけ作りをするようにしています。
たとえば「どこにお出かけできるかな」「歩いて近くのお寿司屋さんに行ってみようか」と投げかけ、ワクワクして楽しめるような場所を僕たちスタッフから提案しています。

――なるほど!日常のお出かけを、ちょっとした「イベント」のようにして楽しんでいただくのですね。

そうなんです。
事業所が主催するイベントというわけではなく、ご利用者様ご自身がポラリスでできたお友達同士で「お寿司を食べに行こうか」と計画して、連れ立って実際にお出かけされる方もいます。
私たちが目指しているのは、ポラリスを単なる訓練の場ではなく、新しい『コミュニティ』にすること。
仲間ができることで『あそこへ行きたい』という意欲が自然と湧き上がってくる、そんな心の自立をお手伝いしています。
ワクワクする目標を持ち、日常の活動量が増え、楽しみが広がり、結果として介護度の改善や卒業に繋がっていく。


――ご利用者様同士つながることで、デイを休まずに通うモチベーションにもなるわけですね!

そうなんです。
こういった活き活きとしたご利用者様の姿を間近で見られるのは、この仕事をしていて本当に嬉しい瞬間ですね。

「自立」を支え続ける、苦楽園事業所の目標

――苦楽園事業所で今特にフォーカスして取り組んでいるこれからの目標を教えてください。

私たちが今、一番大切にしているのは「運動習慣を途切れさせないこと」です。
病院や急な用事でお休みが必要な時もありますが、やはり継続が力になります。
だからこそ、「別の日に振り替えて、しっかり運動の機会を確保しませんか?」というご案内を、事業所全体で徹底して行うようにしています。

――なるほど。ポラリスに来る日を単なる「点」ではなく、生活の「線」として捉えているのですね。

そうですね。
もう一つ、これからもっと力を入れていきたいのが「ご自宅での水分摂取」へのアプローチです。
ポラリスにいる間は私たちがお声がけするので飲んでいただけるのですが、ご自宅に帰ると水分不足になってしまう方がまだいらっしゃいます。

――ご自宅での習慣を変えていくのは、一筋縄ではいかない課題ですね。

本当にそうなんです。
水分がどれだけ身体に大事か、脱水がどんな不調を引き起こすか。
それをいかに分かりやすくお伝えし、ご自宅でも自らお水を手に取っていただけるようにするか。
そこに関しては、まだまだ私たちも頑張れる余地があると思っています。
「ポラリスにいる時だけ元気」を目指すのではなく、365日ずっと元気に過ごしていただくために。スタッフみんなで知恵を出し合って、アプローチを強化していきたいですね。

坂の多い苦楽園、“自分の足でしっかり”と歩くご利用者様も。

――苦楽園事業所は、どのような雰囲気ですか?土地柄やご利用者様の特徴があれば教えてください。

苦楽園にお越しになるご利用者様は、落ち着いていてとても品のある雰囲気の方が多く、また皆さんとても前向きで活気があります。
実は、苦楽園周辺は坂道がとても多いんです。
他の事業所と比べても平坦な道が少ないのですが、なんとご自宅から歩いて通所される方もいらっしゃいます。

――あの坂の多いエリアで、ご自身の足で歩いて通われているのは本当にすごいですね!そういったご利用者様と接する上で、日々気をつけていることはありますか?

やはり、言葉遣いや接し方には気をつけています。
これは苦楽園に限ったことではなくどの事業所でも同じですが、ご利用者様は私たちにとって「人生の大先輩」ですから、親しみやすさの中にもしっかりと敬意を払った丁寧な言葉遣いを心がけています。
長年の付き合いになってもそれは変わりません。

頼れる先輩たちがしっかりサポート!新人を温かく見守って育てる、笑顔あふれるチーム

――スタッフの皆さんはどんな特徴がありますか?

スタッフもご利用者様も、とにかく明るいです!所長や主任を中心に、みんなで楽しく笑いながら運動に取り組んでいます。

苦楽園はポラリス歴の長い中堅からベテランのメンバーが多く、すごく安定感のある事業所です。
私ももう39歳になるんですが、男性スタッフの中では一番若手(一番下)になるくらいなんです(笑)。
だからこそ、新しく入ってくる方に対しては「みんなで温かく見守って育てよう」という余裕があります。

――それは心強いですね!初めて自立支援に挑戦する方にとっても安心できる環境ですね。

そうですね。経験豊富な先輩たちがしっかりサポートしてくれますし、お手本を見て学べる環境が整っています。
若い力もベテランの力も、もちろんどちらも必要です。
お互いに支え合いながら、楽しく笑って仕事ができる最高のチームだと思います!

夜勤なし!週末は子どもと全力で遊べるパパへ

――プライベートの面でも、前職から大きな変化があったそうですね。

はい、全然違いますね!今は小学6年生の娘と、小学3年生の息子がいるんですが、休みの日は公園で子どもたちと走り回ったり、息子とサッカーボールを蹴ったりするのが何よりの楽しみです。

――ポラリスはお休みが取りやすいとよく聞きますが、実感としてはいかがですか?

ポラリスは休日がしっかり確保されていてお休みが取りやすいので、家族との予定が本当に合わせやすくなりました。

夜勤がないので生活リズムが整いますし、オンオフの切り替えがしっかりできるようになりました。
ちょっとした家族のお出かけにも僕が休みを取って一緒に行けるようになりましたし、以前は仕事で顔を出せなかった年末年始の親戚の集まりにも参加できるようになり、家族の仲も深まりました。

家族との時間をしっかり持てるのは、本当にありがたいです。

迷っている方へ。「まずは一緒に、笑いながら働きましょう!」

――最後に、ポラリスへの入社を検討している求職者へメッセージをお願いします。

「自立支援って難しそう」と思うかもしれませんが、入ってみて、一緒に働いてみないと分からない楽しさがたくさんあります!
周りのスタッフがしっかり支えますし、お手本を見て学べる環境が整っていますし、仕事は楽しく、笑いながらやるのが一番です。
ぜひ私たちと一緒に、笑顔でご利用者様を元気にしていきましょう!

まとめ

特養や老健での厳しい現場を経験したからこそ、ご利用者様が「自分の足で歩く喜び」を取り戻していく姿に心から感動し、全力でご利用者様に伴走している迫田さん。
介護という仕事の新しい可能性と充実感が溢れていました。

ポラリスデイサービスセンター苦楽園では、迫田さんのように「ご利用者様の元気を支えたい」「自分自身の生活も大切にしたい」と願う仲間を募集しています。

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